私が恋に落ちたら(身勝手に幸せに自由になりたい

初めての婚外恋愛はあっけなく終わってしまった。それでも、彼との運命が私も変えたことは変わらない。何かに依存しないと生きれなかった私が、自分を愛せるように進み続ける記録。

奇行に走る

夜は奇行に走りがち
彼のインスタを開けてしまった。
オシャレな顔を作ってやがる
ちらっと見て怖くなって急いで閉じた。
自己嫌悪。



思い返せば
彼を好きになって
どんどん自信をなくしていく日々だった。



彼に比べて私には何もない。
そう思って自分が嫌になった。


ブランド品もオシャレなレストランも
有名なホテルも分からない。
前向きなメンタルもないし向上心もない
万人受けする美貌も色気もなければ
百合子のような知性も横文字も持ち合わせてない。
経済力も地位も名誉も人脈も
誰かに誇れる生きがいもない。


彼が何を持っていたのかは分からないけど
見合う自分にならなくてはと
無理して何だか分からない山を登って
何をしても進んでる気がしないし
それがばれるのも怖かった。


結局、何かしていなくては
そんな風に焦りながら
夢の中でふわふわしていた気もする。




いったい価値って何なんだろう。


私にとって価値のあるものは
適度な距離感を保ってくれる喫茶店や
信頼できる人が作る信頼できる料理。
急に深い話の出来る美容院に
誰も座らない公園のベンチ。
読み終わらない本で泣いたり
一人で夜空を見上げる時間


そんなの自慢できないし
誰かにとってはくだらないかも。
だけど、なくなったら悲しいし
この愛しい気持ちは
何にも代えられない価値だと思う。



私の旦那は私のいる世界を愛している
きっと私の笑顔も泣き顔も
怒ってヒステリックに叫んでいても
この生きづらそうな女を愛している。


私はもう全然好きじゃない。
でも、愛しそうな旦那の顔を見ると
彼にとって私は人生を懸ける価値があるんだなと思う。


自分にとっての価値はきっと物質じゃない。


そこで過ごす居心地の良さや、触れた時の心地よさ。


価値は自分の感覚が決めてるのかもしれない。
そう思ったら、自分を嫌ったり嘆く必要はない。


私には手に入れられないものもあるけど
私にしか感じられない感覚もある。


誰かが認めてくれなくても
自分が気持ちよければいい。
そんなの当たり前なのに
すぐに忘れちゃう。

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