もう、うめ子ちゃんが最後でいいよ。

そんな投げやりな言葉を吐かれて
ん？っとびっくりしたけど
本音だろうから笑っちゃった。

彼は最近、たまに投げやりで適当で
醒めちゃったの？と思う時がある。
それでも問題ないと思えるんだから
執着を少しづつ手放せてるんだと思う。

怖いこと言うけど
一緒に死ねれば、私は何でもいい。

久しぶりに会ったら
恥ずかしくて彼の顔をまともに見れなかった。
もう10回以上通ってるホテル
唯一空いてた部屋は
私たちが初めてこのホテルで入った部屋だった。

今まで以上に欲しくて
今まで以上にあげたかった
ここがピークでも構わない
やっと心が繋がれた気がした。

彼）I don't know how many times, but many times.

あまりにも言葉の解釈がお互いに違うから
愛の言葉や思いは英語にした。

穏やかな第二章だけど
彼の何気ない言動の中に予期せぬ地雷が眠っている。

私が彼の奥様を気遣ったとき

彼）お気遣いありがとう。

そう言われたのが杭だった
あぁあ、彼らはご夫婦だ。
今までの歴史や肌の密着度、あうんの呼吸。
彼らは一心同体なんだ

自分だってそうだから
急に感じてメソメソした。

メンヘラですからね。
そりゃあ何事にも一喜一憂します。

でもね。
捻くれないでちゃんと伝えたし
この地雷を逃がさないし
もう目を逸らさない。

私は彼と死ぬまで関係を続けたい
今だけでも本気でいたい。

彼）妬かないで大丈夫だよ。
うめちゃんが一番だからね。

この言葉を信じられる。

それは
彼がどんな風に奥様を愛して
どんな風に不倫して
どんな風に傷つけあって
今どんな風に夫婦生活をしてるのかが
何となくわかるからだと思う。

あんなに愛していても私たちは裏切る
あの日の誓いは
自分の感情に裏切られる。

彼）プロポーズなんかして
俺が信じられない男だったらどうするの？
私）この窓から飛び降りれば良いだけじゃん

身勝手で不謹慎な会話
飛び降りて消えるのは私の気持ちだけだ。

いつまでも言葉遊びをして
自分も相手も騙して、そのうち嘘が本当になって
本当が嘘になって、有も無も存在しなくなる。

全部本気で全部嘘。
そこまでお互い理解して楽しめたら
終わりなんて考えずに済むのに。

こんな穏やかに
彼と私が永遠に変わらず続けばいいな。