意気込むと言うよりはぬるっと誰かに会って、振られてもネタにするか？くらいの気持ちになってる。

既婚者マッチングにこなれてきた私である。

会う基準は、本当に感覚なので条件はバラバラ。

イケメンでも高収入でも

学歴が良くてもプロフィールが充実していても

メッセージを長く交わしても優しくても

基本関係ない。

10人近くやりとりをして、会ってみようと思えたのはひとり。

IT系リモートワーカーのEさん。

プロフィールには爽やかな笑顔の写真。

お相手がカフェの候補を何個か出してくれて、その中から私が選んだカフェでとりあえず茶をしばく。

お会いしたら細身のイケメン（風）さん。

こりゃ駄目だ。

私のようなチンチクリンとは不釣り合い。

とりあえず、このカクテルのようなオシャコーヒーを飲んだら解散かな。

なんて思っていたら、何とも話しやすい人で

心を開くのに時間がかかる私がペラペラ自分の話をしていた。

カクテルコーヒーを飲み干して

とりあえず店を出る。

ふらふら歩いて、他の候補だったカフェに入る。

少し個室？風になっている席に座る

人との出会いって不思議。

別に恋愛目的じゃなくても仲良くなりたい人っているんだな。

同じ言葉を話しているのに、10言って1しか伝わらない人もいれば1言って10伝わる人もいる。

彼がそうだったのかは分からないけど、

気を張ることなくニュートラルな自分で話せた気がする。

まだドキドキする感じじゃないけど

仲良くなれたら良いな。

お会計もスムーズで紳士的だった。

とりあえず、

Dさんとのデートは先延ばしにしよう。

何だか良い感じになるかも。と期待してる反面、

やはりフードコートは解せない。

思い出すと、無理ｨｨｨ((((；ﾟДﾟ)))))))

となってしまう。もうアレルギー。

Dさんは会う一週間前に一回、当日に一回くらいしかLINEが来ないから、会うまでに気持ちが萎える。

可愛い笑顔よりも、フードコートでランチの事実が重すぎる。

普通なら次会う約束なんてせずに、これっきりにしたっていいんだろうけど、迷うくらい素敵な人である。

どうしよう。

とりあえず、次のデートまでに他の人と会うことにした。

Dさんとのデート当日。

いつもは私の職場から近い街で会っていたんだけど、たまたま休みだったから少し遠出した。

彼はいつも仕事の合間で会ってくれるから、いつも服装はスーツ。

そして敬語での会話だから、営業かけられてる主婦の気分でデート。

それを彼も気にしてるみたいで謝ってくれた。

今日はランチしてから水族館に行く。

水族館の近くでランチ、と入ったお店は

お店ではなくフードコート

イオンとかスーパーに入ってるやつじゃなくて、少しおしゃれなフードコート

えっ、フードコート？

フードコートって知らないのかな？

そうドン引いていた矢先

（少しおしゃれなフードコートみたいなとこなんだけど、好きなのどうぞ）

と言われた。

好きなのどうぞって、どう言うこと？

私デートで食券買うの？

よくわかんないピーピー鳴るやつ持たされるの？

プラスチックのトレイで食事するの？

ショックすぎて固まった。

しばし頭は真っ白。

私もうアラフォーなのよ？

学生時代でさえフードコートなんて来たことないのよ？

どういうつもり？？？

一瞬のうちに色んな思いがグルグルしたけど、悟られないようにたこ焼きとカフェラテを頼んだ。

やっぱりピーピー鳴るやつ持たされたよ

何この状況、信じられない。

プラスチックのトレイはどうしても許せなくて、皿と箸だけ受け取る。

どうしよう。めちゃくちゃ帰りたい。

でも私も大人なんでね。

黙って食べますよ。

いや、でも、どうしても許せなくて

（実はフードコート苦手なんですよね）

と言ってしまった。

がしかし。Dさんの返事は

（そうなんですか？先に言ってくださいよ笑、次は普通のお店にしましょう。）

次なんてあるのかよ。

あぁもう駄目だ。

血の気が引くのが分かった。

言えるわけないでしょ‼︎‼︎

まさかフードコート連れてこられるなんて思いもしなくてパニクってたんだから‼︎‼︎

ほんとに信じられない。

とりあえず放心状態で水族館に向かう。

水族館は奢ってくれた。

私はね、別に何でもかんでも奢ってほしい訳じゃないし、高級ランチを期待してた訳じゃないんですよ。

デートでランチと言っといて、フードコートに連れてくなんてありえるの？

大人の男性の皆様、これから口説こうとしてる女にそんな仕打ちありえますか？

そう私はふつふつと怒り狂っていた。

いや悲しくて惨めな気さえしていた。

安く済ましてくれて結構よ

でもね、フードコートはないんじゃない？

セコイ、思い返せばこの人、最初からセコかったのかもしれない。

この怒りは数日経過した今でも尾を引いている。

むしろ、これを書きたいがためにブログを始めた次第である。

そんなこんなで薄暗い水族館に入る。

何てことはない魚を見て、私の好きなクラゲを見る頃にはすっかりフードコートを忘れ、

（綺麗✨）と楽しみはじめていた。

やっぱり私、この人のこと気に入ってる。

笑顔も可愛いし、楽しい。

もっと一緒にいたいな。

イルカのショーを一緒に見る。

正直、スタッフの、この茶番みたいなやつは苦手で、手拍子とかめちゃくちゃ萎える。

でも、Dさんの隣だもん

可愛いイルカに免じて手拍子しますよ。

その後、カフェでお茶して駅前の雑貨屋さんなどをふらふら。

もっと近づきたいな。

横顔も可愛い。チューしたくなってる。

え？私ってちょろい？

そりゃ恋愛経験も少なめなんでね。

優しくされると割とすぐ好きになりますよ。

あと１０分くらいで帰らなきゃいけない時間。

（どこまで踏み込んで良いですか？）

急にドキッとする。

（どこまででも良いですよ？笑）

そう返して恥ずかしくなる。

私この人のこと好きになっちゃう。

お互い会っている相手は1人しかいないらしい。

いやいや私より良い人が見つかったら、すぐ音信不通になっちゃうんでしょ？

また悪魔ちゃんが毒付いてるけど、

横顔可愛いな。もっと近くに来てほしい。

次に会える日を教えて駅で別れた。

電車の中で、ドキドキワクワクした気持ちになってる。

もう会いたくなってた。