あなたは何故この世界が明るいと思うの？
急にそんなLINEを彼に送る。

彼）明るいというか、自分で道を選択できるようになったから
自分のしたいことができてるこの世界は悪くないと思ってるよ。

私）なるほど。

私の悲しい世界を救うのは
いつも二度と会わない人の優しさだった。

それは泣いていた電車の中で
終電を逃した駅で
始発で帰った先の道端で
時に派遣先のバイトメイト
雨の中ずぶ濡れで帰る線路沿い
掲示板の一言だって

もう二度と会わない
顔も覚えてない
そんな世の中の誰かが

苦しかった私にかけた言葉や行動
それはその人の一瞬の優しさ。
優しささえなく、たまたまだったかもしれない。

なんで急に思い出したのかというと

私は明日、彼と会う。
その時に
奥さんとSEXをやめない限り体に触れさせない
そう宣言するつもりで

それを相談している婚外マッチングの住人が

(その時の彼の反応とか話し方とかをよく見ておきなさいね
口先ではなく男のホンネが絶対出るはず)

そう言ってくれて
そんなの普通の一言なんだけど
私はこう言う他愛もない優しさに
何度も救われて
この世界に希望を感じて生きてこれたと気づいた。
思春期はその優しさを感じてはすぐに打ち消してた

この感覚
きっと彼には分からない感覚。

彼は叶えることを愛してる。

私たちは同じ言葉を使えない。
何度もさらけ出して言葉を重ねて分かった。
解釈がまるで違う。

私の世界は彼に見えないし
彼の世界は私には見えない

その溝はどんどん深まった
でもそれで良い。

私が思ってたより
彼はシステマチックで情緒がない

逆に私には情緒しかなくて
個々が独立した世界を愛してた。

今まで彼が取り繕って
続けてくれた関係なんだと思った。

人間関係を継続させるためには
何か工夫や努力が必要で
私はそれをしたことがなかった。

また関係が変わって
私も彼も
どんどん変わっていった。

実在を感じられないのは
理解できないから？
彼の感情を感じないから？

その心に触れたい。
手を伸ばして蓋を開けて
中が空っぽだったらどうしよう。