私が恋に落ちたら(身勝手に幸せに自由になりたい

初めての婚外恋愛はあっけなく終わってしまった。それでも、彼との運命が私も変えたことは変わらない。何かに依存しないと生きれなかった私が、自分を愛せるように進み続ける記録。

もらったものを数える

どのくらいお金を使ってもらって
どのくらい時間を使ってもらって
どのくらい心を擦り減らしてくれたか
そしてどれくらいリスクを冒してくれたか


それを数えれば
愛された証明にできると思ってた。


実際は何も意味がない
それどころか副作用がある


目に見えたものが減ると
取り返しがつかない気持ちになった


私が悲しいのも
泣きすぎてブスなのも
暴食して太ったのも
全部全部あなたのせい。


そんな勝手な思いが湧いていた。


他人は鏡。周りが醜いのは己の醜さ。


私が悲しいのは彼に愛されないからじゃない
厳密には愛されても意味がない。
私が他者を愛せなければ
いつまでも乾きは止まらない。


与える気持ちより
彼から何かを奪いたいと思ってる


彼の愛は全てに注がれるべきなのに
全部私だけのものにしたかった。
今も独り占めしたいけど
その気持ちもいつか昇華できる気がしてる。



私が優先されなきゃ嫌だ
7月はうめちゃん優先の月にするね
なんて言ってくれたのに
それさえ憂鬱なんだから
何なんだお前は。と殴られたい。



子供が小さいころ、私は軽くノイローゼになった
たまには好きなことしてきなよ
そう言われても、何をしたって
現実逃避にしかならないから嫌だった。


もっと根本的な解決が欲しかった。
あの時も私に必要だったのは
生産性と愛する力だったと思う。



旦那が返ってくるまで駐車場を見てた
母親が返ってくるまで足音を聴いていた
彼のLINEが返って来るまで画面を見てた


いつまでも迎えに来てもらえないような気持ち。
世界が終わるような絶望。
対象を変えながら
ずっと同じことを繰り返してる。


あのとき越えられなかったのは
具体的に何だったんだろう。
もし誰も迎えに来なくたって
私はどこでも生きていけるのに。


人生を他人に預けた瞬間だったのかもしれない。
選択肢はいつも自分が持ってるはずなのに。
待たされてる気持ちになって
怒りが溜まっていた。


あなたのせい。
そうじゃない。自分で選んだんだ。
嫌なら待たなくて良かった。
先に楽しい夢を見たって良かったんだ。



ブランドショップの椅子に座って思った。
私が選んだ商品以外、全然可愛くない
原価と技術を差し引いても
この価格に見合う価値は何だろう?
似たデザインの商品と何が違うのか。



アートもブランドもファッションも
口にするものや訪れる場所も
歴史や文化や時代、生き様
他にも知がなければ
その価値は分からない。



大人が自由に楽しみ、自立した人生を歩むには
知識が必要になるんだ。知らなかった。


そして人間の価値は?
価格?品質?デザイン?


それだけじゃつまらない。

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