彼は某アイドルのファンでオタクの趣味がある。

私はアイドルやアニメが好きじゃなくて
正直それ界隈の人種のノリに虫唾が走る。

そんな私が何を血迷ったのか
一緒にライブ行く
なんて言ってしまい。

記念すべき30回目のデートなのに
誕プレにもらったバッグも初めてお揃いで持てたのに
若干暗い気持ちでライブは始まった。

結局は真面目な性格故、
オタクになりきって声を出し
変なステッキを振り回し
周りも私がアンチとは思わなかっただろう。
ほんとに頑張った
オタク全開の彼は正直気持ち悪かった。

何でこんなことになったのかと言えば
彼を知りたかったから
彼に近づきたかったから
彼と一緒にいたかったから。

どんなに気持ち悪くても好きなんだ。
何でだろう、私可哀想かな？

夜遅くになって
私の町まで送ってもらう。

勇気を出して寂しいと言っても
別に何も解消されない。

だって私の問題だもん。

分かってるけど
必要な時にいない人ならいらない。
終わらせたいが多くなってきた。

終わらせるために何をすればいい？
未練を残さずにサヨナラするには？

信じたい離れたくない。
そう思う自分を
どうしたら殺せるんだろう。