多分、絵に描いた幸せなんて求めてない。

彼を失っても良いから
私は自分を信じて進むんだ。
そう思えた時は理性的だったのに

彼を失いたくないと考えた瞬間
踏みしめてた地面は抜けて
執着地獄に落ちた。

山手線でも小田急線でも
泣いているのはうめ子です。

40手前の無職の主婦が
不倫で病んで電車で泣いてる。
情けない。ダサいから地獄にも行けない。

悪魔ちゃん）お前にプライドはないのか？
私）プライド？なにそれ？

しかたない。馬鹿馬鹿しいのが青春。
執着に心を食いちぎられて
でっかい変な帽子の隣だからか
泣いてても目立たなくて安心する。

我慢って良くないんだよ。

もう上手にできないのは分かったんだから
色んな小細工しないで正面からぶつかるしかないの。

彼は彼なりの精一杯で、私に愛を注いでくれてる。
でも私は別れる前と同じことを繰り返した。

今までの経緯を忘れて
また執着の海に溺れた。

一緒にいるから踏み出してごらん。
そう彼は言う

私のことをある程度は愛してるけど
彼は都合の良い関係を求めてる
その範囲を私が出ようとするからおかしくなる。

私はすぐに夢を見る

不倫のまま
私が安心して彼と関係を続けていく夢。
彼が自由なまま、私のものになる夢。

でも、それは叶わない。

彼は私と続けたいから
私の夢を否定しない。
いつかなんて来ないのに
彼は可能性をつぶさないし
夢を産み続ける

臆病者。そんなの優しさじゃない

私）楽しむための嘘はいらないんだよ
彼）相手の感情に配慮しながら
自分の気持ちに率直でいるのは難しいよね。
私）人の感情なんて気にしなくて良いんだよ。
いつか嘘をつく理由をなくして、結局相手を傷つけるなら
率直でいるべきじゃない？

肝に銘じると言いながら
彼は私にバラす嘘はないと言った。
続けたい。それが答えだ。

夢を見続けたい
それと同じくらい
現実を思い知りたい。

彼はできないことはやらない
だから限界は分かってる

それでも私はもっと欲しい。
彼の中身を知りたい。
きっとまたあっけなく
つまらないオチしか出てこないよな。

今まで色んなことをして来たつもりなのに
分かり合えないし繋がりを感じない

人はどんなことも自分で選んでやってる
他人が強制できることなんて少ないもん。

目的も結果もない行為を
ただの勘を原動力にやってる。
彼との理解を深めたくて始めたのに
彼は何も欲しがってないから
いつも一人でやってる
ずっとマスターベーションを脱しない

自分の気持ちは自分でも分からない
どんなことも常に変化してる。
自分の中の常識を
どこまで捨てられるんだろう？
自分さえも捧げられる何かを見つけたら
きっと見える景色は違うんだろうな。

私は自分の全てを『彼に』捧げたいわけじゃない
彼を通して、自分の可能性に
自分の全てを捧げたいんだ。