慣れすぎて私たちの家化したホテル。

だいたい週一で来て

空いてれば1番広い部屋にするけど

最近はずっと埋まってて

今日は久々に空いていた。

サウナや日焼けマシーンがついてて

でもそれはいつも使わずに

ジャグジーのお風呂に一緒に入る。

ただ一緒にくっついてるだけなのに

とても幸せだった。

私と彼は共通点が多い。

家庭環境や学歴

血液型

緊張しいなとこ

タバコの銘柄

でも今はタバコを吸わないし

お酒も飲まないとこ

陰キャ

泳げないところ

頑固で天邪鬼なところ

子供なところ。

私の息子の話を聞いてくれて

途方に暮れても茫然自失になっても

ずっと一緒にいるよ

そう抱きしめてくれた。

どんなに辛くても

私のそばに彼はいない

それでも寄り添おうとしてくれる

それだけでいい気がした。

彼の家庭事情も色々聞いた

今まで誰にも話せなかった話も。

私たちは家庭環境が似てて

今の親との関係も似てる。

だから話してくれたんだと思うけど

嬉しかったし親友になれた気もした。

私）軽い潔癖だから温泉行ったことない。

彼）そうなんだ。でも個室とか貸切だったら大丈夫だよね？

そんな会話だけで

お泊まりを考えてくれてるようで

すごく嬉しくなった。

うめ子ちゃんが元気になる夏が楽しみ。

その前に春を楽しまないとね？

そんな風に彼が言うだけで

私の期待を叶えてくれる気がした。

今日はお互い

愛してるは言わなかったし

彼は大好きと言って

私は好きだよと笑ってた。

さよならの時は

今日もありがとう。

幸せだったよ。と別れる

優しさを尽くしただけなのに

他人が深まる気がする。

私たちは他人のまま

どこまで深く繋がれるのかな？